柿食えば物思い

先日実家から届いた荷物にはたくさんの柿が入っていた。

実家の庭には柿の木があって今年も実を付けたのだ。

今年はよく採れたものだとったところで気づいた。

今年は祖父がいないのだと。

 

亡くなった祖父は柿が好きだった。

他の庭木や花にはあまり関心を寄せなかったのに、

柿の木だけは別で毎年実り具合を気にしていた。

カラスにやられると悔しそうにしていた。

 

祖父と自分以外の家族はさして柿が好きではなく、

もっぱら二人で食べていたのだけれど、

今年は祖父がいないので全て自分のもとに送られてきたわけだ。

 

半年経ってもうなんともないと思っていたのに

不意をつかれてしまった。

今年の柿はこんなに美味しいのに、

もう食べられないんだよなとか、

柿を手に取るたびに思い出さずにはいられない。

こんなに一人で食べれないよ。