読書記録『渡辺のわたし 新装版』

もともと2004年(もう10年以上経つということに愕然とするが)にオンデマンド出版されていたが、

その出版元のbooknestが今年3月でサービスを終了した。

これで、『渡辺のわたし』が手に入らなくなる・・・と落胆していたら、

ご本人のtwitterで別の出版社から新装版が出ることが知らされたので安心した。

それが港の人から出版された『渡辺のわたし 新装版』である。

同じ9月に別の出版社から第二歌集『人の道、死ぬと街』が出ているが、

まずは第一歌集から入っていくことをおすすめする。

こんな読む人のいないブログでも「おすすめする」とか偉そうに言ってしまうくらいには斉藤斎藤の短歌が好きです。

渡辺のわたし 新装版

渡辺のわたし 新装版

 

   雨の県道あるいてゆけばなんでしょうぶちまけられてこれはのり弁

本書P27掲載のこの歌を初めて目にしたときの衝撃は今でも覚えている。

何この見たまま過ぎる歌はと思ったけれど、ひらがなで「あるいてゆけばなんでしょう」と興味をそそられ、

それがぶちまけられたのり弁だったという落胆のような衝撃のような感覚。

この歌に始まって、あれよあれよという間に斉藤斎藤の世界に魅了されてしまった。

好きな短歌について語りたいところだけれど、好きすぎて引用の範囲を超えてしまう恐れがあるので割愛する。

是非一読してほしい。

定価1500円です。