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読書記録(グリム童話)

完訳クラシックグリム童話のシリーズも4冊目。

全49話のうち知っている話は一つもなかった。

子供のいない夫婦に異形の子供が生まれるというのは、

日本で言うと一寸法師やたにし長者が話としては近い。

(「ハンス坊や針鼠」「ろば王子」)

最後には立派な若者になって幸せに暮らすあたりも同じ。

子供と言えば、死んだ子供が姿を現す話が興味深い。

「死に装束」では泣き暮らす母親に泣くのを止めるように告げ

母親が悲しみを神様に委ねると子供が安心して眠れるようになり

「わがままな子ども」では死にきれない子供に母親が鞭打つと

ようやく土の中で安らぐことができるようになり

「くすねた銅貨」では生前に貧しいと男に恵むように言われていた

銅貨をくすねていた子供が、そのために安らかに眠れなかったりする。

「死に装束」はどちらかというと残された親に向けた話のようで、

日本でも死んだ子供の事を嘆けば嘆くほど、

子供は賽の河原で鬼に責められるという話があって

子供を亡くした親にいつまでも嘆かないように諭す。

そういった話の一つなんじゃないかと思う。

完訳クラシック グリム童話〈4〉

完訳クラシック グリム童話〈4〉