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読書記録(グリム童話)

3巻目は全41話だが、知っている話は一つもなかった。

狐の話が続いたり、主人公の名がハンスという話が続いたりするのは分類の関係なんだろうか。

(ハンスはさしずめ日本での太郎みたいな扱いの名前なんだろう)

神様や聖ペテロが福をもたらす話は珍しくないけど、おやっと思ったのは、悪魔の言う事を聞いて結果的に福を得る話がある事。

七年悪魔に奉公するという交換条件も共通している。(「悪魔の煤だらけの兄弟分」「熊皮男」)

命をかけて兄弟を救う話がある一方で、兄弟は他人の始まりとでもいうかのような話もあって(「三羽の小鳥」「命の水」)、

実の兄弟姉妹でも、嫉妬に駆られて良からぬ事をする。これが一番残酷な現実のような気がする。

個人的に印象に残ったのは「年とったじいさんと孫」という話。老いたおじいさんが息子夫婦に毛嫌いされて冷たく扱われるんだけど、

孫の言葉をきっかけに心改める。短い話だけどはっとさせられる。認知症の祖父の事が頭にあるからだろうか。「年寄り嫌うな行く道じゃ」という言葉があるが、誰でも老いることを思うと考えさせられる。

完訳クラシック グリム童話〈3〉

完訳クラシック グリム童話〈3〉