大寒に読了

去年、発売されてすぐに購入したのに放置していた本を読了する。

 村上春樹の本を一通り読んできた人ならば、

『遠い太鼓』で登場したギリシャの島を再訪した「懐かしいふたつの島で」や

東京するめクラブの面々が再集結した「漱石からくまモンまで」は特に興味深いと思う。

村上春樹の本を読んでいなくても紀行文集として十分に楽しめる。

ボストンでマラソンに参加しone of those crazy peopleと呼ばれたり、

アイスランドでパフィンを見に行ったり、ポートランドで美食を堪能したかと思えば、

再訪したギリシャで時の流れに思いを馳せ、ニューヨークのジャズクラブに足を運び、フィンランドシベリウスの旧宅を訪ね、

ラオスでは托鉢の僧に寄進してみたかと思うと、再びボストンでボストンの持ち味について語り、トスカナでワイナリーを楽しみ、

熊本でくまモンと熊本の未来について考えたりする。とにかく多彩な紀行文集だ。

雑誌に掲載されたものが元となっているからか、一つ一つの記事は分量的にも読みやすい。

旅行の楽しみを思い出させてくれるような一冊となっている。

遠い太鼓 (講談社文庫)

遠い太鼓 (講談社文庫)

 
東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)