法要と心の整理(生存報告のようなもの)

すっかり落ち着いたと思っていた精神状態は 祖父の一周忌が近づくにつれて不安定になり 法要を機にかなり乱れてしまっていた。 祖父のことを夢に見て物思いに沈んだり 突発的に思い出しては泣いたりもしていた。 医者にも相談して夜は眠れるようにして 助言…

2月の終わりにかなわぬ夢を見る

病室に入るとベッドには祖父が横たわっていて、 自分が見舞いに来たことを喜んで会話するという、 現実に反した夢を見た。 それはかなわなかったこと。 祖父の意識は混濁していたし、 自分の呼びかけに反応したかも定かではない。 反応したと信じているだけ…

空白の3月

ブログというものがあるということも 「はてな」という世界があることも忘れ この一年が自分にとって何だったのかを PCのディスプレイではなく 祖父の遺影に向かって考えてみた ソメイヨシノの開花宣言もうつろに聞いて 気付けば花も盛りを過ぎている まっす…

鑑賞記録:ジョン・キャメロン・ミッチェル『パーティーで女の子に話しかけるには』

映画館を出る時に、なんかすごいものを観てしまった・・・・・・ という感覚になって今までうまく言葉にできなかったのだけれど、 時間も経ったので、なんとか鑑賞記録として残しておくことにする。 舞台は1977年のロンドン。パンクに夢中のエンはライヴの帰…

鑑賞記録『ショコラ』(Chocolat)の感想と関係のない話

夜一人になると気分が沈んでしまうので 映画でも観ようと適当に選んで観ることにした。 これをラブストーリーに分類するのは間違ってないかと 某レンタルショップの分類法には疑問を抱いている。 確かに主人公とジョニー・デップ演じる青年は恋仲になるけど…

バックアップはこまめに

夜一人になると落ち込むので適当に映画を観て その感想を書き上げて公開しようとした瞬間 その記事がすべて消えてしまったというのが 今我が身に起こった出来事です。 こまめに下書き保存をしていれば良かったのに つい夢中になって書き続けていたので 復元…

眠れないと思いながら眠る

眠ろうと思って明かりを消して横になると胸が苦しくなり 目が冴えてしまい少しの間眠れなくなるというのが続いている。 そのまま眠れないのであれば医者に相談しようと思うけれど、 あくまで「少しの間」なので気にしないことにした。 夜だけなので寝る前の…

読書記録『セルバンテス短編集』

積読の解消を図ろうと本棚にある本を適当に取り出して 牛島信明の編訳『セルバンテス短編集』(岩波文庫)を読むことにした。 『ドン・キホーテ』で有名なセルバンテスの短編から訳者が4作品を選んでいる。 編訳者が各作品のどこに面白さを感じているかは解…

心配しても無駄

相変わらず良からぬ言葉が口をついてくる毎日だが、 精神的に不調(たとえばうつ状態)かといえばそうではなく むしろ快調でさえある。 眠れないわけではないし 食欲もあるし、(体重も増えた) 本を読んだり、美術館にも行く、買い物にも行く。 むしろ意欲…

ダニー・ボーイと別れの話

録画していた「クリスマスの約束2017」を観ていたら 終盤でダニー・ボーイが歌われた。 聴いていたら途中で涙があふれてきて 今でもその気分を引きずっている。 番組では「戦争に家族を送り出さなければならないやりきれなさを歌った歌」 として紹介されてい…

喪とお正月

服喪といっても今や法律で定められたものではない。 かつての法律に従うとしても既に服喪期間は過ぎている。 (祖父母の場合は長くても6か月が目安らしい) また、浄土真宗では喪という概念を採用しないという。 (葬式だけの付き合いとはいえ一応うちは浄…

寝不足だとろくなことは考えないし死にたいといっても本当に死にたいわけではないというお話

自分はなにかあるとすぐ「あ~死にたい」と思うし、口にもする方だ。 (流石に人前では言わないけれど) でも、実際に死にたいと思っているわけではない。 「穴があったら入りたい」とか「消えてしまいたい」に近い意味で使っている。 要するに、理想通りに…

読書記録:小川剛生『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』

「・・・・・・吉田、って誰」と兼好法師が呟く遊び心のある帯ですが、 中身は遊び心とは無縁の大変手堅い内容となっています。 同時代資料を駆使し当時の制度・慣習にも目を配ることで、 兼好法師の真の姿を描き出すことに成功した良書です。 しかし、徒然…

柿食えば物思い

先日実家から届いた荷物にはたくさんの柿が入っていた。 実家の庭には柿の木があって今年も実を付けたのだ。 今年はよく採れたものだとったところで気づいた。 今年は祖父がいないのだと。 亡くなった祖父は柿が好きだった。 他の庭木や花にはあまり関心を寄…

読書記録:アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは・・・・・・』

イタリアの作家アントニオ・タブッキの作品。 1938年のポルトガルが舞台となっている。 1938年といえば、ナチス・ドイツがオーストリアを併合した年で、 日本では国家総動員法が施行された年でもある。 リスボンのリシュボアという新聞の文芸面を担当してい…

もやもやして読書ができない時と『アイデア大全』

なんとなくもやもやするというか、 胸の奥にたまった何かを出してしまいたい気分だけど、 どうしたらいいのかわからなくて困っていた。 こういう時は、小説などを読んでも入り込めない。 読書が思うようにできなくなる。 正体不明のもやもやを言語化できたら…

9月が終わる焦りと自分を変えたい欲求

今日で9月も終わる。 来年のカレンダーや手帳が既に店頭には並んでいる。 2017年を迎えてから今に至るまで自分は何をしていただろうか。 ぼんやりしているうちに今年も3か月しか残っていないという恐怖。 自分はこうして漠然と年を重ねては後悔してきた。 ほ…

秋の物思いとお彼岸

春のお彼岸の頃に祖父は亡くなった。 あれからもう半年経つのかと不思議な気持ちで秋のお彼岸を迎えた。 秋の涼しさとお彼岸という行事が相まってなんとなく物思いにふけってしまう。 お彼岸に合わせて売られているおはぎを見ても、 甘いものが好きだったな…

読書記録『歎異抄』

歎異抄の詳しい内容や解釈などをお求めの方は ご期待には添えませんのでお帰り下さい。 神も仏も信じていなかった祖父ではあるが、 今は阿弥陀如来の導きによって浄土へ往生したということになっている。 本人は人間死んだらそれまでだと言っていたが、遺さ…

お盆の帰省と遺影について

ようやく帰省の疲れもとれてきたのでブログを書くことにした。 今年は祖父の初盆のため、久しぶりにお盆シーズンの帰省となった。 実家で長く過ごしたせいか、こちらに戻ってきた時、 「思えば遠くへ来たもんだ*1」が頭で流れるくらいには疲れていた。 本当…

読書記録『げんきな日本論』

(以下、内容には踏み込んでいないので、詳しい内容を知りたい方、 精緻な分析を求めている方は他をあたって下さい) 橋爪大三郎と大澤真幸の対談本。 この本は先ず帯を外すことからお勧めします。 「日本ってこんなにおもしろい!」は、百歩譲って好意的に…

早くも百箇日

気が付けば1か月もブログを更新していなかった。 その間に祖父の百箇日を迎え納骨も済んだ。 遠方に住む自分は立ち会えなかったけど、 話によるとその日も雨が降ったらしい。 そういえば祖父は雨男だった。 今でも折にふれ祖父のことは思い出す。 その度にや…

死別の悲しみで心が壊れないように

心の整理の一環として思いついたまま書くことにした。 所謂"mourning work" 人には、心が壊れてしまわないようにしようとする防衛機能が備わっている。 だから、死別の悲しみも辛くはあるが乗り越えられるものだ。 ただ、自分は過去にうつ病になったこともあ…

時が死を受け入れるまでに注意すること

悲しみは時が癒してくれるとよく言うけれど、 その「時」がどれだけかかるかはわからない。 その間に注意すべきことは自分の精神状態だ。 自分の場合はどうかというと、要注意状態にある。 薄々感づいていたことだったが、周りの人間に言われてはっきりと自…

連休の終わりと忌明け

この連休に祖父の四十九日の法要を終え、忌明けということになった。 だからといって、気持ちも新たにとなるわけではない。 今朝がたの夢に祖父が出てきたような気がしたのだけれど、 四十九日に行けなかった自分に会いに来てくれたのだろうか。 もともと今…

父母いませば遠く遊ばずとは言うものの

子曰、父母在、子不遠遊、遊必有方 (『論語』巻第二 里仁第四) 両親が健在なうちには遠方に旅をしないようにして、 旅に出るとしても行き先を確かなものにしておくべきだ とでも訳せばいいだろうか。 遊=遊学ととれば、親元を離れた大学に進学し、 そのま…

鑑賞記録:小津安二郎「麦秋」

28歳の女性の結婚話を軸に、ある家族の姿を描いた作品。 以下、だらだらと書くだけなので精緻な映画評を求めている方はお帰りください。 今日日、28歳で会社勤めで独身の女性など珍しくないけれど、 1951年当時の価値観の下では「売れ残り」と揶揄される対象…

夢に死んだ人が出てきたら

それは無事に成仏したということだと小さいころ祖母に教わった。 四十九日を迎えていないけど、例えば浄土真宗では 亡くなったときに即座に阿弥陀如来が救って下さると教えているらしいし、 これらの考えに従えば、祖父も無事に成仏できたということになるの…

死んだときにしてほしいことを考えておく

争いが起きるような財産もなく、そもそも残すべき子供もいないから、 遺産相続に関わる遺言状というほどのものは書く必要はないのだけれど、 とりあえず、死んだときこうしてほしいということは残しておきたい。 そのための準備として思いついた順にメモ。 …

いつ死んでもいいように部屋を片付ける

死んだときに部屋を見られても恥ずかしくないように常に部屋を綺麗に片付けている という同級生が中学の時にいた。(彼女が今でもそんな心がけで生きているのかは謎) 片付けが苦手で散らかし放題の部屋で生活していた自分にとって、それは驚愕の発言で、 確…